慰謝料(不貞行為など)/松田法律事務所(東京都千代田区/大田区)

慰謝料(不貞行為など)

■慰謝料とは
慰謝料は不法行為による損害賠償(709条)の一種で、相手方の不法行為によって生じた精神的苦痛への賠償金のことをいいます。

慰謝料を請求するためには、相手方の具体的な行為を対象とする必要があります。反対に、性格の不一致や相手の親族との不和などによる精神的苦痛に対しては、慰謝料を請求することができません。離婚の際の慰謝料の原因としては、DV(家庭内暴力)や遺棄、不貞行為などが多いです。

また、こうした離婚原因を対象とする場合のほかに、離婚自体を対象として慰謝料を請求する場合もあります。例えば、円満な夫婦関係を築いていたと思っていたところ、突然に離婚を切り出され、精神的ショックを受けたという場合が考えられます。

慰謝料の金額は、相手との協議によって決定します。そして、具体的な請求額については不法行為の類型や程度によっても相場が変わってきます。

■慰謝料請求の方法
慰謝料は、離婚協議の際に両者で話し合って金額等を確定します。そして、協議での合意が難しければ調停や裁判で争うことになります。

調停や裁判になった際に慰謝料を勝ち取るには証拠を準備しておくことが大切です。例えばDVの場合であれば、DVによるけがの診断書や日記、メモなどを残しておくと良いでしょう。不貞行為であれば、その証拠写真があればかなり有利に進められるはずです。