■夫の戸籍
夫(妻が筆頭者の場合は妻)の戸籍は、離婚しても特に変わりません。結婚すると夫婦ともに新たな戸籍を作り、そこに入りますが、筆頭者は離婚後も新しい戸籍に残り続けます。
■妻の戸籍
妻の戸籍は、離婚時に旧戸籍に戻るのが原則となります(民法767条1項)。その際、姓も結婚前の物に戻すという選択肢が一般的です。ただし、新たな戸籍を作り、プライベートは旧姓にしつつも通称は結婚時の姓を名乗り続けるという選択肢もあります。この方法は、両親の死亡により戻る戸籍がない場合、離婚の事実を知られたくない場合、子どもと同じ戸籍に入りたい場合などに利用されています。
もちろん、子どもと同じ戸籍に入りたいとの理由で新たな戸籍を作るのであれば、新たな戸籍に入ったうえで完全に旧姓に戻すといった選択を行うことも可能です。
■手続きについて
具体的な手続きは、離婚届の提出から始まります。離婚届には「婚姻前の氏に戻る者の本籍」という記入欄があります。ここに、筆頭者でない方の本籍を記載します。旧姓に戻すか、新たな戸籍で婚姻時の姓を使うかといった判断も、ここで明記することになります。
離婚後の氏と戸籍
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