土地の境界線/松田法律事務所(東京都千代田区/大田区)

土地の境界線

自分の土地と隣人の土地の境界線を定めておくことは非常に大切です。境界線があることによって、隣人との紛争を未然に防止することが見込めますし、土地の売買取引を行う際にも、土地の地積を図る重要な指標となります。
この境界線は目に見えるものではないため、境界を示すためには「境界標」を利用することになります。境界標が存在することで、隣人同士の土地の境界線について把握することが可能になります。また、第三者から見ても土地の所有範囲が明確である点や、不動産登記制度の充実を図るなど、様々なメリットが境界標には存在します。
境界標に大きさや材質に基準は存在しませんが、通常はコンクリートから成る境界標やプラスチックから成る境界標などを用いて境界線の範囲を確定します。

境界には「私法上の境界」と「公法上の境界」が存在します。基本的に先ほどの境界は一致することが多いのですが、時々時効取得等の権利関係の変動によって一致しない場合もあります。
このように境界について紛争がある時は、「筆界確定訴訟」や「筆界特定手続き」によって、お互いの境界線を確定します。

なお、土地の境界線に関しては、以下の様な規定が民法に存在するため注意が必要です。
・境界標の設置費用は、土地の所有者と隣地の所有者との共同費用で共同して設ける(民法223条)
・境界標の設置及び保存の費用は、土地の所有者と隣地の所有者が等しい割合で負担する。しかし、土地の測量の費用は、その土地の大きさによって分担する。(民法224条)

松田法律事務所では、東京都の千代田区・大田区・江東区・多摩市を中心に神奈川・埼玉・千葉県と幅広い地域で土地の境界線に関するご相談を承っております。
境界線がよくわからないという方や、境界線を確定したいと思っている方がいらっしゃいましたら、まずはお気軽にご連絡ください。